Last update 2006/10/27
HAKASE <hakase2772@yahoo.co.jp>

jdunnet(日本語版 dunnet)

dunnetはRon Schnell氏が作成したemacs上で動作するテキストアドベンチャーゲーム です.フリーの多機能テキストエディタ emacs (またはその系列のエディタ)に 標準で組み込まれているゲームです.あなたは冒険家になり,ダンジョンと ネットワークが交錯する世界で,宝物庫に宝物を集める旅に出ます. ゲームは,文章で表示された状況説明文に対して,やりたいことを文章で入力する ことで進行します.
非常に面白いゲームなのですが,説明文も入力文も全て英語で,しかもUNIXや ネットワークなどの知識が若干必要になる場面もあるため,とても難しいです. そこで,せめて説明文だけでも日本語にしようと思い,dunnetを日本語化した ゲーム jdunnet を作ってみました.
初心者にはとっつきにくいゲーム(動作環境が特殊(emacsで動作), コンピュータの知識が必要,入力は英語)ですが,興味を持たれた方は 遊んでみてはいかがでしょうか?

日本語版はまだα版です.翻訳していない メッセージが残っています.このプログラムや翻訳に関する質問を Ron Schnell氏には送らないでください.

ダウンロードと実行

ダウンロード

ファイルはzip圧縮してあります.unzip等の展開コマンドで展開してください. アーカイブにはREADME.txtとjdunnet.elとCOPYING.txtの3つのファイルが 含まれています.文字コードはShift-JISです.改行コードはREAMDE.txtがcrlf, jdunnet.elとCOPYING.txtがlfになっています.
プログラムの本体はjdunnet.elです.これはemacs上で動作するプログラムが 書かれたテキストファイルです.中身を見るとゲームが面白くなくなる 可能性があるので注意してください.

著作権等

このプログラムは フリーソフトウエアです. ライセンスはGNU General Public License にしたがいます. 詳細はアーカイブに含まれるCOPYING.txtを参照ください.

実行方法

次のどれかの方法で実行できます(他にも様々な実行方法があります).

方法A1:emacs上で起動する方法(emacs上からload-fileする.Meadow, emacs, xemacs)
  1. emacsを起動する.
  2. ファイル jdunnet.el を読み込む(ファイルを開く作業ではない点に注意!)
    1. M-x load-file を実行
      (Escを押して離してからxをタイプし,load-fileとタイプしてEnterキーを押す)
    2. ファイル名を入力する
      jdunnet.elのパス名を入力してEnterキーを押す (emacsでファイルを開くのと同じ要領で指定する).
  3. M-x jdunnet を実行
    (Escを押して離してからxをタイプし,jdunnetとタイプしてEnterキーを押す)
方法A2:emacs上で起動する方法(コマンドラインで起動指定, emacs, xemacs)
  1. ターミナルエミュレータを実行する(xtermなど).
  2. jdunnet.elが保存されているディレクトリで次のコマンドを実行する.
    emacs -l jdunnet.el -f jdunnet
方法B:コマンドラインで実行する方法
  1. 日本語が表示できるターミナルエミュレータを実行する(kterm,Gnome端末など).
  2. jdunnet.elが保存されているディレクトリで次のコマンドを実行する.
    emacs -batch -l jdunnet.el
    ※文字化けする場合はjdunnet.elの文字コードをnkfなどで変換してください.
実行できない場合でも,改行コードなどを変更すると動作することがあります.

動作確認状況

動作することを確認したエディタ:GNU Emacs(21.4.1), meadow (1.15),
xemacs(起動して前半少しだけ動作を確認・xemacsでは最後までのプレイ確認はしていません)

遊び方

ゲームの目的は,この世界のどこかにある宝物庫に宝物を収めることです. 宝物ひとつにつき10点の得点が入ります.得点を表示するには score と 入力します.最高得点を獲得し,得点表示時に祝福のメッセージが表示されれば ゲームクリアとなります(メッセージが表示されない場合,それが最高得点では ないことを意味します).

起動すると状況説明文が表示されます.それに対して実行したいことを 英語(命令文)で入力します.冠詞(a,theなど)は省略することが できます.文の最初は小文字でもかまいません.また終了のピリオド(.)も省略 できます.つまり,ほとんどの行動は,「動詞」だけを入力するか, 「動詞」+「目的語」を入力するだけで実行できます(putなど一部例外がありますが, putとturnの使い方だけ覚えておけばゲームは解けます.日本語版では両方とも 書き方を例示するようにしてあります).
例:
  > look           (周囲を見る)
  > look palm      (ヤシの木を見る)
  > get shovel     (シャベルを取る)
  > put A in B     (B に A を入れる)
移動は方向を入力するだけでできます.また,省略系が利用できます. 使える方向は次の通り.
east(e), west(w), south(s), north(n), northeast(ne), northwest(nw), southeast(se), southwest(sw), up(u), down(d)
東,西,南,北,北東,北西,南東,南西,上,下
  > west           (西へ移動する)
  > e              (東へ移動する)
  > northwest      (北西へ移動する)
  > nw             (北西へ移動する)
  > down           (下へ移動する)
持ち物は inventory または i と入力すると表示されます.
  > i              (もちものを表示する)
データの記録には save ,再開には restore を使います.目的語として ファイル名を指定します.saveを実行するとカレントディレクトリにファイルが 作成されます.上書き保存の確認などは行なわれないので,誤って必要な ファイルを消さないように十分に注意してください.
  > save game1     (game1というファイル名でゲームの進行状況を保存する.)
  > restore game1  (ファイルgame1を読み込んで,ゲームを再開する.)
ゲームの説明を表示するには help を使います.オリジナルの英語版 の説明は helpeng で見ることができます.日本語版独自のオマケとして UNIXとPC-DOSの簡単な使い方の説明(helpunix, helpdos)を追加してあります (使用可能な動詞リストを表示する機能もつけましたが,ゲームが面白くなくなる 可能性もあるので,できるだけ見るのは我慢しましょう).
  > help           (ゲームの説明を表示)
  > helpunix       (日本語版で独自に追加したUNIXの説明を表示)
ゲームを終了するには quit を使います.
  > quit           (ゲームを終了する)
ゲームの進行上の問題から,現在いる場所が表示される部分に,オリジナルの 英語を付記しています.また,UNIXやPC-DOSのメッセージは,日本語にすると 雰囲気が壊れるので,全部訳すのは避け,一部の日本語訳をカッコ書きで添えて 表示するだけにしてあります.

ヒントなど


更新履歴

2006/10/22 Ver 2.01jp-0.03a
  訳の見直し.
  ゲームの終盤でのセーブに関わるバグを修正
2006/10/20 Ver 2.01jp-0.02a
  訳の見直し.
  x-emacsでも起動するように修正
2006/10/ 2 Ver 2.01jp-0.01a
  日本語版作成・公開