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PCゲーム 3D立体視 動作リスト(geo11 3D driver)


geo-11 3D driver は、DirectX11 に対応した3Dのゲームを、サイドバイサイドなどの立体視で遊ぶことができるドライバです。対応した環境があれば、パソコンのゲームを立体視で遊ぶことができます。

詳細は下記の HelixMod のページをご確認ください。

日本語で導入方法を解説したページは、下記のリンク先に作成してあります。

このドライバを使って、いくつかのゲームを3D立体視で遊んでみました。下記に、その結果をリストにしてまとめてあります。まだ数は少ないですが、よかったら参考にしてください。

なお、このリストは立体視で遊べることを保障するものではありません。環境による可能性はありますし、ゲーム本体のアップデートなどによって使えなくなる可能性もあります。また、geo11 3D driver は無保証のソフトウエアです。これらの点について理解をしていただいたうえで活用していただければと思います。


動作環境

このリストは下記の環境でチェックしています。

  グラフィックカード:GeForce RTX 2070
  CPU:Intel Core i7-9700
  OS:64bit版Windows10
  3D環境:DLP-Link方式 3Dプロジェクタ

リスト内の表記

導入方法の表記は下記の通りです。

v0.6.56/x64(または x32 )
本体である geo11-3D driver のバージョン v0.6.56 のファイルを導入。数値が異なる場合は、別のバージョンのものを使用。x64/x32の表記は導入したドライバの種類。
旧設定+v0.6.56/x64(または x32 )
geo11 3D driverが発表される以前にHelixmodのページで公開されていたゲーム専用の設定ファイル(3DVision用)を導入後、 geo11-3D driver の DLL ファイルと d3dxdm.ini を導入し、d3dx.iniの force_stereo に 2 を指定する方法で導入。
新設定ファイル
geo11 3D drverの発表後に公開されたゲーム専用の設定ファイル(geo11向けに調整されたもの)を導入。
その他
特殊な方法で導入する必要があるもの。

品質の表記は下記の通りです。

【◎】 適切に立体化されて快適に遊べます。正常ではない見え方をする部分があっても、ほとんど気にならない場合には◎をつけています。
【○】 気になる部分はそれなりにあるものの、立体視で十分に遊べます。
【△】 立体視で遊べなくはないですが、一部のうまく立体視できない部分が目立ちます。
【×】 立体視できない部分が多く、遊ぶのにかなりの支障が出ます。
【-】 geo11の立体視そのものが機能しません。

なお、記号の右に c の表記があるものは、立体視の環境でクリアをしたか、または、ある程度の長い時間を立体視で遊んだものです。


動作リスト

ソフトウエアメーカ導入方法品質コメント
零の軌跡:改 (Trails from Zero)日本ファルコム, NIS America. Inc (steam)0.6.56/x64 Sクラフト時の周辺の模様や一部の影などを除き、光の表現などもふくめてかなり綺麗に立体化される。UIやフキダシは立体化されないので、それにあわせて立体感を調節すると良い感じになる。一部の不自然な影は設定の「ダイナミックシャドー」と「ウォーターシェーダー」を無効にすれば消せる(通常の影は問題なく立体視可能)。ゲーム中の劇が立体視で見られるのがとても素晴らしい。
碧の軌跡:改 (Trails from Zero)日本ファルコム, NIS America. Inc (steam)0.6.56/x64 零の軌跡と同様。一部のムービーは立体視できないが、かなり多くのイベントを立体視で見ることができる。
那由多の軌跡 : 改日本ファルコム, NIS America. Inc (steam)0.6.56/x64 安定して立体視可能。ワールドマップで主人公の位置が立体化されないなど一部に問題はあるが、ゲーム画面などはほぼ問題なく立体視で楽しめる。
閃の軌跡日本ファルコム, EXCEED Games (steam)0.6.56/x32 ほぼ完璧に立体化できる。ただし、立体視を導入するとゲーム本体の動作が不安定になって、エラーが発生してゲームが落ちることがあるので、頻繁なセーブを推奨。
あるいは、セーブデータを多数作れるので、通常は立体視を導入せずにプレイし、3D立体視で見たいイベントの直前のセーブデータを残しておいて、クリア後に立体視を導入し、それらをロードして視聴するのが良いと思う。
なお、表示については、ビックリマークの表示など、ごく一部に立体化できない部分がある。
閃の軌跡II日本ファルコム, EXCEED Games (steam)0.6.56/x32 基本的には「閃の軌跡」と同じ。ただし、立体視を導入したときのエラーの発生頻度がかなり高く、頻繁にゲームがおちるので、立体視での通常のプレイは止めたほうがいい。また、geo11の導入先はインストールフォルダ内の bin/Win32 なので注意。
閃の軌跡III日本ファルコム, NIS America. Inc (steam)0.6.56/x64 ある程度までは適切に立体視可能。ただし、水しぶきや明かり、遠景の海面の反射などの一部のエフェクトが立体視できない。geo-11のファイルのコピー先は、インストール先フォルダ内の bin/x64 なので注意。設定ファイル d3dxdm.ini の dm_auto_convergence の値を 0 から 1 に変更すると、距離の自動調節が働いて、良い感じに立体視できる。
閃の軌跡IV日本ファルコム, NIS America. Inc (steam)0.6.56/x64 基本的には「閃の軌跡III」と同じ。ただし、インストール先は bin/Win64 なので注意。
創の軌跡日本ファルコム, Clouded Leopard Entertainment (steam)0.6.56/x64 ある程度までは適切に立体視可能。ただし、煙や雲や光、水しぶきや明かり、水面の反射などの一部のエフェクトが立体視できない。geo-11のファイルのコピー先は、インストール先フォルダ内の bin/Win64 なので注意。設定ファイル d3dx.ini の ShaderOverride の設定として、ハッシュコード(1559fd24ce053d00, 50d2270ae9b2bb6b, d6cf07000f877df4 )のシェーダーを非表示にする記述を追加すると、表現の効果は減るが違和感が減少する。ただし、ゲームのバージョンアップでこのハッシュコードは変わる可能性あり。また、水面の反射は非表示では対応が困難。
黎の軌跡日本ファルコム, NIS America. Inc (steam)0.6.56/x64× geo11 3D driver 自体は機能するものの、影などが立体化されなかったり、会話時のキャラクターが片目にしか表示されないなど、遊ぶのにかなりの支障が出る。
東亰ザナドゥ eX+ 日本ファルコム, Aksys Games (steam)旧設定+0.6.56/x32 ゲーム画面などはほぼ完全に立体化可能。イベントシーンも多くてオススメ。
旧設定ファイルは下記。
https://helixmod.blogspot.com/2020/02/tokyo-xanadu-ex.html
ウィッチャー3CD PROJEKT RED (steam/GOG)新設定ファイル HelixModで提供された下記のゲーム専用の設定を導入することで、完璧に立体化できる。
https://helixmod.blogspot.com/2016/06/the-witcher-3-wild-hunt.html
ただし、この設定は geo11 用に作られているので、Witcher3のインストール先の DX11 用のフォルダ内に導入し、ゲームも DX11 を利用する形で起動する必要がある(通常の起動方法では DX12 が使われて立体化されないので注意)。
ごく一部のイベントをのぞき、多彩なイベントをほぼ全て3D立体視で楽しめるところが素晴らしい。超オススメ。
大神 絶景版 HDリマスターCAPCOM (steam)新設定ファイルc HelixModで新規に提供された下記のゲーム専用の設定を導入することで、完璧に立体化できる。
https://helixmod.blogspot.com/2018/05/okami-hd.html
立体視にすると位置関係がつかみやすくなるため、ジャンプアクションがしやすくなって楽しい。イベントもごく一部を除き立体視で視聴できて、とても良い感じ。
デビルメイクライ HDコレクションCAPCOM (steam)旧設定+0.6.56/x64 下記の設定を導入後に geo11 に差し替えることで、かなり綺麗に立体視可能。
https://helixmod.blogspot.com/2018/04/devil-may-cry-hd-collection.html
序盤のみ確認したが、1、2、3の全てでゲーム画面は立体化できている。ただし、3のオープニングの2つめのデモが旧PC版では3D立体視にできていたが2Dになっていた。一部のデモが立体ではなく2Dムービーになっている可能性はあるかもしれない。
ニューダンガンロンパV3スパイク・チュンソフト (steam)旧設定+0.6.56/x64 下記の設定を導入後に geo11 に差し替えることで、かなり綺麗に立体視可能。
https://helixmod.blogspot.com/2019/08/danganronpa-v3-killing-harmony.html
ただし、フルスクリーンの設定で起動するとなぜか立体にならないので、ゲームをウインドウモードで起動した後で、キーボードから Alt + Enter のキーを押して全画面にする必要がある。
キャラクターや様々なオブジェクトが平面で表現されているが、ビルボードを使った独特な立体表現が楽しめる。
チーム ソニック レーシング (Team Sonic Racing)セガ (steam)旧設定+0.6.56/x64 下記の設定を導入後に geo11 に差し替えることで、かなり綺麗に立体視可能。
https://helixmod.blogspot.com/2019/06/team-sonic-racing.html
レースゲームは3D立体視との相性がとても良い。相手の車との距離や道の構造などが直感的に把握でき、とても遊びやすくなって楽しめる。
ただし、左右を反転したコースでは立体視できない状態になってしまうので、そこだけは残念。
龍が如く0 (Yakuza Zero) セガ (steam)新設定ファイル HelixModの下記の設定を導入することで、立体化できる。
https://helixmod.blogspot.com/2019/03/yakuza-0-kiwami.html
ただし、イベントシーンでの顔にかかる影など、ほんの少しだけ違和感がある部分がある。それを除けばかなり良く立体化できて素晴らしい。
Hand Of Fate Defiant Development (steam)旧設定+0.6.56/x32 (特殊な操作が必要) steamのストアページではDirectXのバージョンが 9 となっているが、DirectX11に対応している(起動オプションで9じゃない方を選択)。下記に設定ファイルがあるが、通常の方法とは少し異なる導入のしかたをする必要がある。
https://helixmod.blogspot.com/2016/07/hand-of-fate-dx11-mode.html
通常の導入方法では d3dx.ini のファイルについては「設定ファイル」のものをコピーしたうえで、そのforce_stereoを2に書き換える。しかし、これだとゲームが機能しなくなるため、設定ファイルの d3dx.ini は使わずに、「geo11 3D driver の x32 フォルダ内」の d3dx.iniをインストール先へとコピーする必要がある。ただし、起動時にエラーメッセージが表示され、光のエフェクトなどの一部が適切には立体化されない。
最初のほうを少しプレイしただけだが、一部の不備に目をつぶれば、立体視でそれなりに遊ぶことができるのではないかなと思う。
イース 7 日本ファルコム, XSEED Games (steam)その他(dgVoodoo + 0.6.56/x32) DirectX9 のゲームだが、dgVoodoo と組み合わせることでgeo11が使える。下記に導入ガイドがある。
https://helixmod.blogspot.com/2017/09/ys-seven-tweak-guide.html
dgVoodooは、古いグラフィックカードを使うゲームを、最新のパソコンで扱えるようにする無償のフリーソフト(http://dege.freeweb.hu/dgVoodoo2/dgVoodoo2/)。ダウンロードして展開したフォルダ内の「dgVoodooCpl.exe」と、「 MS / x86 」フォルダ内にある4つのファイル(D3D8.dll, D3D9.dll, D3DImm.dll, DDraw.dll)を、ゲームの実行フォルダへとコピーして導入。その後で、「dgVoodooCpl.exe」を実行し、上述のガイドにしたがって設定をして「Apply」をクリック。うまくいけば、イース7がDirectX11で動作するようになる。
そのうえで、geo11-3D driver の32bit版(「x32」フォルダの中身)を導入することで立体化可能。できない場合は、再度dgVoodooの導入と設定をするとできることがある。
ただし、距離の自動調整は機能しないので注意。自分は Sep: 90, Conv: 9 で遊んでいる。
イース8 日本ファルコム, NIS America. Inc (steam)0.6.56/x64 設定ファイルを使わずにgeo11を導入した場合、海面の表示が異常になる。また、距離の自動調整機能がうまく働かない。そのため、通常のシーンに視点をあわせるとイベントで飛び出し過ぎになり、イベントに視点をあわせると通常のシーンが見にくくなってしまう。それ以外の部分は適切に立体視できるので、少し惜しい感じ。
旧設定+0.6.56/x64× 現在HelixModで提供されている設定ファイル(2020年1月更新版)を使用すると、距離の自動調節が働いて、距離感は良い感じになるものの、 steam版のイース8は頻繁にゲーム本体が更新されているせいか、適切に立体化できない部分がかなり多くでてきてしまう。海面の異常も設定ファイルを使わない場合と同じく発生する。steamでは、ゲーム本体をあるていど昔のバージョンに戻すことができるが、現在さかのぼれる一番古いものでも設定ファイルが適合しなかった。とても残念。
Colossal CaveCygnus Entertainment (steam)0.6.56/x64 水の表現などの一部に違和感はあるが、かなり良い感じで立体視できる。もともとVRにも対応しているゲームだが、3D立体視で洞窟を探索する雰囲気が楽しめてオススメ。
レゴシティ アンダーカバーTT Games (steam)旧設定+0.6.56/x64× 古い設定ファイルを導入して geo11 と組み合わせると、ゲーム起動時に赤字でエラーメッセージが表示され、メインキャラクターの表示位置に近い場所にあるオブジェクトの形状が壊れてしまう。それ以外はかなりうまく立体化できているのでとても残念。
セインツロウIVDeep Silver (steam)0.6.56/x32,X64 自分の環境では2022年12月9日のゲーム本体のアップデート以降、geo-11が利用できなくなりました。残念です。

一部のシェーダーを無効にして非表示にするには、d3dx.iniのファイル内に下記のような記述を追記します。下記の例ではハッシュコード「1559fd24ce053d00」のシェーダーを無効にします。「_Water」の部分は、他と重ならないものであればどんな名前にしてもかまいません( _Shadow 、 _Light など、後で見たときに何のシェーダーかわかるような文字列にしておくと良い)。

[ShaderOverride_Water]
Hash=1559fd24ce053d00
Handling=skip


更新履歴
2024/4/7 いくつかゲームを追加。
2024/3/27 リストを作成して公開。
Room HAKASE