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Tridef 3DでsteamのDX10及びDX11のゲームが起動できないときの対処方法
Tridef 3Dで一時期steam版のDirectX10とDirectX11を利用したゲームがハングアップして
動かなくなっていた問題ですが、その後のtridefのアップデートで対応がなされて
問題が解決しました。
ただし、steamをインストールしたフォルダのsteamapps内に各ゲームをインストール
する必要があります。
通常は上述の場所にゲームがインストールされるので、最新のtridefを導入するだけで
で問題は解決します。
しかし、ハードディスクの容量不足などからゲームを別のハードディスクの
SteamLibrary内へとインストールしていた場合には最新のtridefでもゲームが
ハングアップして立体視で遊べない可能性があります。
以前掲載していた下記の方法でこの問題を一時的に回避できるので、
同様の症状に悩んでいる方のために情報を残しておくことにしました。
できればDirectX10とDirectX11のゲームをSteamのフォルダ内にインストール
しなおすべきかとは思いますが、ハードディスクの容量不足などでそれが難しい
場合には下記を参照ください。
以下、以前掲載していた古い対処方法。
Tridef 3Dを利用してsteamのゲームを3D立体視して遊べますが、
自分の環境では2014年11月ごろからDirectX10とDirectX11のゲームが
Tridef経由で起動したときにハングアップして遊べない状況になりました。
この問題を回避する方法がわかったのですが日本語で説明しているページがなかったので
メモを兼ねて方法を記載したいと思います。
なお、下記で同様のトラブルに関する議論がされているので原文を読みたい方はこちらを参照ください。
http://www.tridef.com/forum/viewtopic.php?f=2&t=4903
なお、Tridefのサポートが解決に乗り出しているので、この問題は将来的に解決する可能性があります。
また、この方法は正式なアナウンスによる対処方法ではないので、結果については自己責任でお願いします。
症状と原因
ここで説明する方法は下記の症状の回避方法になります。
- Tridef 3D IgnitionからsteamのDirectX10またはDirectX11対応のゲームを起動すると、
途中で異常終了するか、再起動を何度も繰り返してゲームが始まらない状況になる。
- DirectX9のゲームやsteamでないゲームは問題なく3D化できる。
(自分の持っているゲームではsteam版のSaints Row IV、Killer is Dead、などや、
Saints Row the Thirdなどのような起動時にDX9かDX10かを選択できるゲームで
DX10等を選択した場合に、この症状になりました)
いろいろと新しくゲームを購入した直後に生じたトラブルなので全てのユーザに生じて
いる問題かどうかはわかりませんが、Tridefのサイトに同様のトラブルの議論が
なされて、それによると下記が原因と考えられているようです。
- steamのバージョンアップによって新しくなった
GameOverlayRenderer.dllとGameOverlayRenderer64.dllが、Tridef Ignitionとの
間で問題を起こしている。
- この2つのファイルはsteam起動時に毎回アップデートされるため、仮に古い
バージョンのファイルに差し替えたり削除したりしても最新のファイルに更新
されてしまう。
- tridefの環境下でsteam本体を起動した後であれば、この2つのファイルが
なくても個々のゲームを動かすことはできるが、この2つのファイルがある状態で
ゲームを始めるとハングアップしてしまう。
対処方法
Tridef 3D Ignition でゲームを起動した後で、steamのインストールフォルダ内の
GameOverlayRenderer.dllとGameOverlayRenderer64.dllを削除(名前を変更したり
別のフォルダに移動したり)してから、steamのプレイボタンでゲームを開始すると
この問題を回避して3D立体視で遊べました。
具体的な実行方法は下記の通り
- 事前にsteamのインストールフォルダの位置と、その中にGameOverlayRenderer.dllと
GameOverlayRenderer64.dllの2つのファイルがあることを確認しておく(デフォルト
では C:\Program Files (x86)\Steam にインストールされている)。
- Tridef Ignition 経由でsteamを起動する。
※ゲームを起動してをハングアップさせたあとでsteamのアイコンをダブルクリックして
ウインドウを開く。またはTridef 3D Ignitionにsteam本体のバイナリを登録し
ゲーム名やプロファイルを手作業で設定しておいてそれを起動する。
- steamのインストールフォルダ内からGameOverlayRenderer.dllと
GameOverlayRenderer64.dllの2つのファイルを除去する(名前を別名に変更するか、
一時的に別のフォルダに移動する。なお、上述のtridefのサイトに一時的に
当該ファイルを除去するバッチファイルの作成方法が書かれているので
理解できるなら活用すると便利)。
- steamのウインドウのライブラリからゲームを選択してプレイボタンでゲームを
開始する(steamを終了させない限りsteam起動時のプロファイルで3D化されます)。
- ゲーム終了後にGameOverlayRenderer.dllと
GameOverlayRenderer64.dllの2つのファイルを元のフォルダに戻す。
※Tridef3Dのプロファイルは起動したsteamのバイナリに対して効果があるので、
起動したいゲームのプロファイルでsteamを起動した後でハングアップの原因となる
GameOverlayRenderer.dllなどを除去し、起動済みのsteamでゲームを起動すれば
問題を回避してゲームを起動できるというわけです。ちなみにsteam起動前に
GameOverlayRenderer.dllなどを除去してしまうと起動時に最新のものが自動的に
作成されてしまい問題を回避できません。