dunnet & jdunnet ヒント(コンピュータ編)
dunnetはRon Schnell氏が作成したemacs上で動作するコマンド入力型の
テキストアドベンチャーゲームです.
jdunnetは,
HAKASEがdunnetを日本語化
したものです.
このページでは、ゲームのヒントとして、dunnetとjdunnetに登場するコンピュータの
使い方を説明しています。
UNIXの使い方( dunnet & jdunnet 用 )
dannetではコマンド入力式のコンピュータが登場します.このコンピュータは
OSとしてUNIX系のシステムが動作しています.ここでは,その使い方のヒントを
載せています.
まずユーザ名とパスワードを入力して login する必要があります.
ユーザ名には利用者の名前や苗字が使われることが多いです.パスワードについては
一般には他人に知られにくいものにすべきだと言われていますが,このゲーム
では,本人にとってとてつもなく覚えやすいバスワードが設定されています.
UNIXのコマンド
UNIXでは次のようなコマンドが使えます.
- exit
- 利用を終了する.
- ls
- カレントディレクトリ(今いるディレクトリ)内のファイルの情報を列挙する.
ファイルにはテキストファイル,バイナリファイル,ディレクトリの3種類が
ある(ディレクトリはWindowsで言うところのフォルダだと思えば良い).
ユーザはかならずどこかのディレクトリにいて,最初にいるディレクトリを
ホームディレクトリと呼ぶ.コマンドlsを実行したときに一番右に表示されて
いるのがファイル名.一番左に表示されている記号が d のものはディレクトリ
を意味します.
- pwd
- カレントディレクトリを表示する.例えば下のような階層的なディレクトリの
hakaseというディレクトリがカレントディレクトリであれば,
/home/hakase
のように表示される.
/ ┬ home − hakase
|
└ usr ┬ bin
└ local
- cd <ディレクトリ名>
- カレントディレクトリの変更(別のディレクトリへ移動する).
移動先はカレントディレクトリからの相対的な位置で指定する.
例えば 上の図でカレントディレクトリが usr のとき,その下(図では右)に
ある local へ移動するにはcd local
とタイプする.
また,ドットを2つ並べた記号はひとつ上(図では左)のディレクトリを
意味する.例えばカレントディレクトリが hakase のとき,
一つ上の home へ移動するには,cd ..
とタイプする.
- cat <テキストファイル名>
- テキストファイル内に記録された文章を表示する.
例えば ファイル desc を表示させるには
cat desc
と
タイプする.
バイナリファイルを指定するとエラーメッセージが表示される
(ホンモノのUNIXの cat ではバイナリファイルを与えると無理やり
表示しようとして変な出力がなされるが,このゲームではそうはならないので
安心していろんなファイルを見てみよう).
- uncompress <圧縮ファイル名>
- 圧縮されたファイルを元に戻す.圧縮ファイルにはファイル名の最後に
( .Z )という記号を付ける習慣がある.例えば圧縮ファイル data.Z を
展開するには
uncompress data.Z
とタイプする.
そうするとdata.Zは展開され,ファイル data に変化する.
- rlogin <ホスト名>
- ホスト名で指定したコンピュータにネットワークを介してログインする.
例えば,zeus という名前のコンピュータを使っていて,そこから
コンピュータ hera へとログインするには,
rlogin hera
と
タイプする.このとき,ログイン先のマシンに登録されているパスワードが
必要になる.ただし,ユーザとパスワードの共有の設定がなされている
コンピュータどうしの場合は,ユーザ名やパスワードを入力せずに
ログインできる(この場合には,現在使用中のユーザ名や
パスワードが利用される).rloginしてから exit で終了するまでの間は
基本的にはログイン先のコンピュータを使うことになる(ただし,何らかの
トラブルで接続が切れた場合は例外).
例えば rlogin を使ってheraにログインすると,zeus上でコマンドを入力している
にも関わらず,全ての命令は hera 上で処理される(ファイルなどもhera上の
ものが使われる).そして処理の結果はzeus上の端末に表示される.
これにより,ネットワークに接続された遠くのコンピュータをあたかも
手前にあるかのような感じで使うことができる.
(UNIXのコマンドtelnetやsshを使った事がある人なら、それと同じような命令だと
思っていい)
- ftp <ホスト名>
- ホスト名で指定したコンピュータ(ftpサーバ)との間でファイルのやりとりをする.
ftpサーバには,ユーザ管理をしているものと,匿名での利用を許可しているもの
とがある.
どちらの場合も利用時にユーザ名とパスワードを入力する必要がある.
匿名のftpサーバは,やれる事が制限されるが,誰でも利用することができる.
匿名ftpを利用するには,ユーザ名に anonymous と入力し,パスワードに
適当な文字列(通常はパスワード入力時にどんな文字列を入力すべきか
表示される)を入力すれば良い.
ftpを起動すると,ftp用のコマンドだけが使えるようになる.
ftpを終了するには quit
とタイプする.
ftpのコマンド
ftpでは次のようなコマンドが使えます.
- quit
- ftpの使用を終了して,UNIXへと戻ります.
- send <ファイル名>
- 指定したファイルを,ftpのホストへと転送します.転送の種類は
バイナリモードとテキストモード(アスキーモード)の2通りあり,
特に指定をしない場合はテキストモードで転送されます.
テキストモードは改行などの文字記号を適切に変換しながら転送を行うものです.
間違ってバイナリファイルをテキストモードで転送すると,ファイルが壊れる
ことがあるので注意が必要です.
- get <ファイル名>
- 指定したファイルを,ftpのホストから取り寄せます.
ちなみに,ゲームで登場するコンピュータではこのコマンド get は使えません.
- binary
- 転送モードをバイナリモードに切り替えます.
- ascii
- 転送モードをアスキーモードに切り替えます.
PC-DOSの使い方( dunnet & jdunnet 用 )
dunnetに登場するパソコンは,フロッピーディスクを入れて起動(reboot)すると
PC-DOSが動きます.記録媒体はフロッピーディスクで,その中にDOSと呼ばれるOSが
入っています.全てのシステムやデータがフロッピーディスクに記録されているため,
起動したりひとつのコマンドを実行入力したりするのに,けっこう時間がかかります.
このDOSでは次のコマンドが使えます.
- exit
- パソコンの利用を終了します.
- dir
- カレントディレクトリの中にあるファイルの情報を表示します.UNIXの ls と
同種のコマンドです.
- type <ファイル名>
- 指定したファイルに記録されている情報を表示します.
UNIXの cat と同種のコマンドです.